2024年4月6日、午後2時から「市民プラザ加須」で「狭山裁判の石川一雄さんを支援する集い」が開かれた。主催は「北埼玉地区狭山裁判を支援する市民の会」
特別ゲストは、「被差別部落に生まれて 石川一雄が語る狭山事件」を昨年5月に上梓された黒川みどりさんと、フォークデュオ「ジャスティス」さんのミニコンサート。
「ジャスティス」さんは狭山の歌を多く歌っている。久しぶりにお聴きした。包み込むような温かい歌声に聞き入る。

   

 黒川さんの講演を初めてお聴きした。1時間半近く熱く語った。時間の長さを感じなかった。様々な角度からの切込みと、深いけれどわかりやすいお話だった。今問われていることは「狭山事件」を多くの人に知らしめること、そして「裁判官に冤罪を確信させ、法廷で勝利すること」と話された。

広い会場いっぱいの参加者に、うれしかった
前日、主催者の一人Aさんから長いメールが届いた。「~何度経験しても毎回,胃が痛くなる思いで本番を迎えます。~みんなの力で開催にこぎつけました。今日も仲間たちがやってきて資料作りを一緒にやりました。~だれか一人が頑張って、その後をついてくるのではなく、一人ひとりが自分の狭山を持ち、主体的に戦うことを大事にしたいと。~北埼の仲間たちで早智子さんのお越しを心からお待ちしています。(一部抜粋)」 
会場には、東京・千葉から駆けつけてくださった人も。うれしかったのは、彼女(Aさん)のおじさんと娘さん来くださったこと。「私は自民党員です。Aさんが一生懸命頑張っている狭山を知りたくて、またAの活動を知りたくて今日は二人できました。『石川さんは冤罪』ということがよくわかったし、Aの頑張りもよくわかりうれしかった」と話されたのです。80歳を超えられた彼女のおじさんの言葉が温かくて、Aさんの日ごろの活動が伝わる瞬間だった。

 一つの集会を開くために皆さんがどんなにか骨を折り、苦労されているだろう。日程を決めること、会場の借り上げ、会の内容、当日の天気も心配、また、会場にどれほどの人が来てくれるだろうかと、最初から最後まで、気をもみ、心配されていることを思うと、申し訳なく、感謝の気持ちでいっぱいになる。
狭山はこのように多くの人の力で闘い継がれてきた。
皆さんありがとうございました。

 
モモとパピ

 4月7日、ホームページを書いている途中に郵便局に行った。
少し寄り道をした。家から車で10分足らずの所に公園がある。以前愛犬のモモ、パピがいたころ、車に乗るのが好きで、ドアを開けると車に飛び乗ってきた。時間があればよく1人と2匹で公園に行ったものだ。
今の愛犬ココは車が苦手で、車酔いする。ココを車に乗せようとすると、必死に抵抗し足を踏ん張って動こうとしない。
だから最近は桜の花やコスモス、彼岸花等、見に行くことが少なくなった。
急に思い立ちサクラの花を見に行った。

   

追記

4月9日、Aさんから長いメールを頂いた。「~先日の親戚のおじいちゃん(A・Kさん)は長く埼玉県議をしていて、~ゴリゴリの保守のかたでした。そのA・Kさんがなぜか昔から私が部落解放運動にかかわっていることを応援してくれていました。~先日誘った訳でもないのに、娘のY子さんと二人で来てくれ、1万円のカンパまでしてくれました。驚いたり、感動したり、戸惑ったりでした。昨日お礼の電話をしました。すると「あんたがあまりに長く一生懸命やっているので応援しに行った。でも話を聞いて驚いて、途中で抜けるつもりが抜けられなくなった。どう考えても冤罪だし、この事件は同和問題そのものだと思った。こんなにも無実がはっきりしているのに、60年以上たっても解決できていない。一体裁判所は何をやっているんだと腹立たしくなって、こりゃ一言しゃべらなければと思ってしゃべらせてもらった。~(一部抜粋)」と言ってくれたんです。97歳です。100歳まで現役でいると言います。~」
Aさんのメールがうれしかった。Aさんは集会の後も、参加してくださった方や、参加できないからとカンパを送ってくださった方、お世話になった方たちにお礼のメールや、ラインを送られたそうだ。細やかな心遣いや、やさしさが、多くの人の心をつかんでいるのだろう。
報告の中で、A・Kさんが80歳くらいと書いたが97歳と伺いびっくりした。本当にありがとうございました。