立教大学で 2024年6月17日
徳田弁護士と |
立教大学池袋キャンパスで6月17日、黒川みどりさんの「近代日本社会と人権」の授業でゲストスピーカーとして呼んで頂いた。昨年に続き2度目になる。
教室は300人の学生でいっぱい。一雄は「若い人たちに狭山事件を知ってもらうことがなによりもうれしい」「裁判官が事実調べをしてくれれば無実がわかる。無実の人を犯罪者にしてはいけない。何としても生き抜いて無実をあきらかにする。100歳まで生きたい」、と元気に話した。
大分から徳田靖之弁護士が駆けつけてくださった。人権弁護士として活躍されている。「菊池事件」「飯塚事件」等、再審請求審にもかかわっている。徳田弁護士は「『菊池事件』『狭山事件』は共通点がある。共に、偏見・差別が生んだ冤罪事件。まず警察官が犯人を取り逃がすという大きな失態をした。何が何でも犯人を、と焦った。証拠もねつ造する。石川さんを無実にすると裁判所が差別をしたことを認めることになる。しかし、裁判官は証拠をきちんと見なければならない。この二つの事件をきちんと調べない限り、日本の人権はない。皆さんは自分事として受け止めてほしい。石川さんの冤罪を一日も早く晴らすことは、私たちの責務だ。皆さんと共に考え学んで頂きたい」と話された。わかりやすく話され、感銘を受けた。
会場には京都から93歳のY・栄子さんが来られていた。栄子さんも学校にあまり行けなかった。だから一雄の苦境、痛みが自分事としてわかるのだ。彼女は、60歳で退職してから、夜間中学、定時制高校、69歳で大学に進学。今も解放運動にとりくまれている。彼女の温かい笑顔は、私たちの宝物だ。
会場を出るとき、声をかけられた。「私は川越に住んでいます。23日の川越での狭山情宣行動に参加したい」と。うれしかったなぁ。学校があるので、来られない時が多いと思うが、彼女の気持ちがうれしかった。
目が見えにくく、駅での階段が危なくなっている一雄に、KRさんが送迎をしてくださった。現地事務所につくと「いつでも送迎するので言ってください」と立ち去った彼。皆さんありがとうございました。
「狭山事件の再審を求める大里地区集会」 2024年6月15日
6月15日、「熊谷市立商工会館」で上記集会が開かれた。
狭山弁護団・高橋俊彦弁護士から報告があった。
現在の科学を利用して、筆跡・・・パソコンによる計測 足跡・・・3次元スキャナー 万年筆・・・蛍光X線による分析 等で寺尾判決から現在の技術で新しく明らかにされた無実の証拠等、報告された。
今後は、裁判官が鑑定を行うのか、どうなのか、裁判官の姿勢にかかっている。